吉野歴史資料館 2007.05
平成5年(1993)9月に吉野町が作成した(仮称)吉野博物館基本計画案に基づき建設された、吉野町立吉野歴史資料館が平成8年(1996)4月に開館しました。明治時代より地元近隣の篤志家・郷土史家(木村一郎氏・山本源次郎氏・中岡清一氏等)の「吉野宮」が宮滝であるという研究・情熱・働きかけにより昭和5年に末永雅雄氏による発掘事業が始まってから、80年経過していました。
当初計画案では、現在の倍以上ある大きさで、史跡宮滝遺跡のすべてを展示するにとどまらず、山岳信仰の全体像までも展示する予定で、地元地権者や宮滝区は、郷土の誇りを全国に方々に知っていただくため協力をおしまなかったのですが、町予算の都合上、今ある状態で一旦開館することとなりました。(地元宮滝区からは、町へ中断している吉野博物館構想を継続していくよう毎年陳情要望しています。)
開館記念講演会として
- 「吉野宮は、なぜ宮滝に造られたのか」京都大学教授 (故)足利健亮氏
- 「吉野宮を求めて」奈良県立橿原考古学研究所付属博物館 館長 泉森皎氏
(役職は当時)
が開催され、全国より多くの古代史ファンが訪れました。またこの講演会は毎年開催され多くの古代史ファンの楽しみとなっています。 是非皆さんもお越し下さい。なんと言っても池田館長はじめスタッフがすばらしい!持統天皇がなぜここへ31回も訪れたのか?なぜここ宮滝が神仙境、聖地であったか、壬申の乱出発の地である宮滝を歩くこととともに、是非、吉野歴史資料館を訪れて下さい。